東京・世田谷にて野菜卸・青果卸。野菜ソムリエの過去のブログ

旬の野菜

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2008年05月31日

F1一代交配種と自家採取

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今この世の中にエフワン種の種でつくられた野菜がどのくらいあるだろうか?
たとえば....。
ダンボールに均等に並べられるように形を整えられ、赤くなっても硬いとまと。
消費者に鮮度が良く見えるようにと皮のピカピカ光ったブルームレス胡瓜。
真冬でもやたらと黒光りする茄子。
これらの野菜はすべてエフワン種からできたものである。
現在市場に出回っているほとんどの野菜がエフワン種からできたものであろう。

エフワン種とは、自家採取を目的としない使い捨ての種子で、
短期的に多くの交配を繰り替えし品種改良したり遺伝子組み換えなどによってできたものを指す。

収穫量の拡大、高い生産効率のキープ、耐病性などを考えると、
すべての野菜を自家採取の種子からとは非現実的な話では、ある。
しかし、食の安全、野菜本来の味や旬の時期を考えると、
自家採取の種子には見直されるべき存在価値があるのではないか。

自家採取の野菜には伝統野菜が多い。たとえば加賀野菜、京野菜などである。
考えるとみな、以前は門外不出の種子と言われていたものばかりだ。

ちなみに写真左は、石川県在住の野菜のソムリエ・北形源太郎君。
加賀野菜を全国に発信する傍ら、食育の活動もしている。現在はシニアマイスターを目指している。
右は能登半島で鳴門金時を生産している高農園の高利充さん。

投稿者 maruyasu : 14:40

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